パミール屋根の危険性
以前は瓦屋根などが主流であったものの、最近ではスレート瓦屋根いわゆる「コロニアル屋根」というものが多く普及し、一般的な屋根材として使われてきました。しかしこのスレート瓦屋根の中で、大手屋根材メーカーが販売していた「パミール」という屋根材があります。この屋根材は非常に不完全な屋根材として販売及び施工がされてしまったため、その後に多くのトラブルが発生する事態となっています。ここではそのトラブルが多い屋根材「パミール」について、皆様にもわかりやすく解説をしていきます。
トラブルの多い屋根材「パミール」は一般的な屋根材とは違い、経年劣化をしていくと多くのトラブルが発生してきます。
この劣化現象は、従来の紫外線などで起きる一般的な劣化とは違い、屋根材事態の不具合から起きる劣化現象が発生するということを知っておく必要があります。
では、具体的にどう言ったトラブルや不具合が発生するのか?について説明をいたします。
一般的な屋根材とは違う! パミールの劣化と不具合
全体的な剥がれ
剥離現象
屋根材の沈殿
屋根材の欠損
パミールの場合、屋根塗装は無意味です
屋根材がパミールではなく、一般的な屋根材であれば塗装工事を選択することも可能です。
しかしパミールの場合、屋根塗装を選択することはできません。
というのも、パミールで起きる不具合は、塗装表面ではなく、屋根材自体の不具合だからです。
塗装をしてもその下の層である屋根自体の層が剥離してしまうため、せっかく塗装をしても表面もろとも剥離現象が発生してしまうため、塗装工事を選択することはできません。
パミール屋根はカバー工法か屋根葺き替え【結論】
では具体的にパミール屋根の場合、どのようなメンテナンスや修繕をすればいいのか?というと、既存の屋根の上に屋根材を新しく葺く「カバー工法」か、既存の屋根材自体を剥がして新しく屋根材を葺く「葺き替え」ということになります。
塗装をしても剥がれてしまうため、要するに屋根工事以外に選択肢がないということになります。
とはいえ塗装に比べて割高なメンテナンスであることは事実なため、最近では葺き替えよりコストを抑えられる「カバー工法」が主流にはなってきています。